花文字

令和2年 春季彼岸会 「和顔愛語」

『仏説無量寿経』のなかに、和顔愛語という言葉があります。なごやかな笑顔と相手を思いやるあたたかな話し方、やさしい言葉で人に接すれば、他人の心をおだやかにできることを教えて下さるとても大切な言葉です。

 このことについて、ご門主様は、2018(平成30)年11月23日修行された全国門徒総追悼法要(秋の法要)においてご教示いただいたご親教〈私たちのちかい〉のなかで、「自分の殻に閉じこもることなく 穏やかな顔と優しい言葉を大切にします 微笑み語りかける仏さまのように」とお示しくださいました。

 仏法に出遇うということは、多くの皆様によって支えられ、生かされている私であることに気づかせていただくことです。

 そうであるならば、お蔭様、ありがとうございますという感謝の気持ちを大切にして、私のまわりにいてくださる方と接しましょう。

 その第一歩として、先ずは私の方から笑顔で相手に優しい言葉をかけてみませんか。

 そうすれば、きっと相手がその言葉によって心が明るくなり、幸せを感じてくれるはずです。必ずやその行動や言葉が、また自然と周囲の人びとの心を明るくしていくはずです。

 みんなが「和顔愛語」を心がければ、みんなの笑顔が循環する素敵な世の中になると思います。

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