平成31年 春季彼岸会「和顔愛語」
仏教には、和顔愛語という言葉があります。仏説無量寿経のなかにある言葉です。「和顔」とは、読んで字のごとく「和やかな顔(笑顔)」ということ。「愛語」とは、やさしい言葉ということです。
私たちは、日々の生活のなかで、様々な人たちとお会いしますが、もし相手の方がとても和やかな笑顔で接してくだされば、幸せな気持ちになることができます。その気持ちは、やがて私自身の笑顔となって、周りの方々にも幸せをおすそ分けできます。
そして、やさしい言葉で接してくだされば、きっとこちらも相手を思いやる気持ちをもって、上手にコミュニケーションをとることができるような気がします。
なにげない笑顔ややさしい一言であっても、それは人々を心豊かにし、幸せな気持ちにしてくれます。みんながみんな和顔愛語で接することができたならば、私たちは間違いなく、豊かな人間関係を築くことができます。
今日こうしてお参りをされました皆様方におかれましては、どうかお彼岸のご縁を大切にされ、日々の生活のなかで、和顔愛語の心持ちで日暮させていただきましょう。