平成27年 秋季彼岸会「愛山護法」
秋のお彼岸の花文字は、愛山護法です。愛山の山とは、お寺の名前の前につける称号「山号」のことで、例えば西本願寺の正式名称は、龍谷山本願寺と申します。大谷本廟の仏殿の正面には「龍谷山」という山号額が掲げられています。
愛山とは、親鸞聖人のみ教えの聞法道場である私たちのご本山である本願寺を大切にしますという意味です。
そして護法とは、私たちの人生の大切な道標であります親鸞聖人が顕かにされた南無阿弥陀仏のお念仏のみ教えを大切に護持してまいりますという意味です。
この愛山護法の思いを持って、私たちの先輩かたがたは、さまざまなご縁を通じて本願寺に足をはこばれ、あるいはご懇念をもって、長年にわたって本願寺を今日まで護持してこられました。
そこには、私たちの大切なご先祖を偲ばせていただくなかで、ご先祖のおかげで私が只今、こうして浄土真宗のみ教えに出遇うことができたことを喜び、そしてお念仏の道場としてのお寺が、永代にわたって存続し、浄土真宗のみ教え、お念仏のみ教えが、私たちの子や孫の代まで伝わっていくようにという尊い願いがこめられています。