平成26年 春季彼岸会「和顔愛語」
春の花文字は、和顔愛語です。この言葉は仏説無量寿経という経典のなかにある言葉です。おだやかな笑顔と相手を思いやるあたたかな話し方、やさしい言葉で人に接すれば、それだけで他人の心をおだやかにすることができる立派な布施行(ほどこし)ですよということを教えてくださるとても大切な言葉です。
皆さんもそうだと思いますが、幼い赤ちゃんの笑顔やしぐさをみていると、こちらまで自然と癒されます。とても安らかな心持ちとなることができます。
私たちは社会生活を送る中で、数多くの方々と出会うわけですが、もし私がいやな表情や不機嫌そうな言葉で相手に接したならば、そのいやな気持ちはそのまま相手に伝わるはずです。
人はいかりにはいかりをもって応酬してしまいます。それでは、良き人間関係を築くことなどできるはずがありません。お互いにとてもいやな気分で日暮しをしなくてはなりません。
だからこそ、和顔愛語で人に接することがとても大事なことです。ほんの些細なことかもしれませんが、このおだやかな笑顔とやさしい言葉は、相手を心豊かにし、幸せな気持ちにしてくれます。間違いなく、豊かな人間関係を築くことができます。
和顔愛語の心持ちで日暮しいただきますよう念じあげます。