花文字

平成23年 春季彼岸会「快楽安穏」

 「快楽安穏」は、迷いの私を悟らしめ、真実の意味の「快く安らかに」させようという、阿弥陀さまの願いをあらわす言葉です。
  日常によくお勤めいたします「讃仏偈」に「已到我国 快楽安穏(私の国にうまれたなら、みな快く安らかにしよう)」とあります。
  「快楽安穏」は、私たちの欲望が満たされた「快楽」や、ただ安らかで平穏な「安穏」とはまったく違います。迷いの私たちは尽きることのない欲望を持ち、自ら苦しみをつくり、不安や悲しみに打ちひしがれて、本当の意味での「安穏」はありません。
 迷いのなかに生きていながら、迷いを迷いとも知らず、苦しみを深めるだけの人生を歩んでいる私に、阿弥陀さまは「どんな人生であろうと、迷いを離れ苦しみを滅した、快楽安穏なる悟りの仏と成らせよう、必ず救う、我にまかせよ」とはたらきかけ、いま支えてくださっています。
 この阿弥陀さまの本願の救いを、聞き、よろこばせていただきましょう。

  • 平成23年 春季彼岸会「快楽安穏」
  • 平成23年 春季彼岸会「快楽安穏」

バックナンバーを見る